どちらも「平均客室単価(ADR)」を表しますが、計算の基準が異なるために金額に差が出ます。
1. OCC/ADRレポートのADR
算出方法:実際に売れた部屋のみを対象に計算
例え:「昨日売れた部屋の平均単価」
サンプル値:34,815円
用途:競合施設との比較や販売実績の分析
2. 収支レポート(承継)のADR
算出方法:販売可能なすべての部屋を対象に計算
例え:「施設全体がフル稼働したときの平均単価」
サンプル値:37,990円
用途:施設全体の収益性や稼働効率の分析
3. どちらを参考にすべきか?
販売実績や競合比較 → OCC/ADRレポート
施設全体の収益性や経営判断 → 収支レポート(承継)
どちらの数値も「間違い」ではありません。
視点と計算基準が異なるために差が出るもので、両方をあわせて見ることで「販売実績」と「経営視点」の両面から分析できます。